学習塾のフランチャイズ(粕谷)

学研 粕谷4丁目教室 / 水越 緑さん

dsc_0080s

今回は粕谷4丁目で学習塾を経営していらっしゃる水越緑さんにお話を伺いました。
学研のフランチャイズという形で起業されてから約1年、立ち上げから現在までを振り返りながら語っていただきました。

1.仕事の内容を教えてください。

学研のフランチャイズですので、学研の教材を使って、幼児から中学3年生までのお子さんたちに国語・算数・英語を教えています。開室日時は週4日で午後のみですが、その時間以外にも、教材を生徒ごとに用意したり生徒を集めるための入会案内を学校の校門前で配布したりといった営業活動も行っています。

2.起業の動機やきっかけを教えてください。

はじめから起業を目指していたわけではないのです。
大学を卒業してからずっと会社勤めをしていましたが、前職のIR関係の企業ではかなり多忙で、自分にとって負担が大きくなってきてしまったので退職しました。
それから1年間ほどは何もせずにいましたが、そろそろ何か始めようかと考えていたところ、ちょうど近所に学研教室を開いている先生がいらっしゃったので、そこで働けないかなと。身内に教育関係者の多かったことと、前職でも部下に対して指導することも少なくなかったので、何か教える仕事がいいなと漠然と考えていました。ただ、そのころはまだ自分で教室を持つことは考えていませんでした。
とりあえず学研の本部へ電話してみたところ、説明会があるということで参加してみました。そこで是非ご自分で始められてはと学研に勧められ、やってみることに決めたという流れです。

3.学習塾のフランチャイズという形での起業はどうですか。

最初の2年間は新人スクールという研修が月2回あり、そこで各教科の指導方法、また入学式、始業式、終業式、長期休暇等の年間の学校の行事に合わせた形での適切な営業活動の在り方を学んでいきます。このほか、ゼミ研修会の開催など様々な形で本部からのサポートもあり、1人で進めるよりは気持ちは楽だと思います。2年後以降も回数は少なくなりますが研修会はありますし、何よりその場で、同じように教室を開いている先生方との情報交換ができるということもいいですね。

4.これまでの会社勤めの経験で活かせていることは何ですか。

前職では、企業に対してコンサルティングも営業もやっていました。学習塾の場合はクライアントは親御さんですが、どうアピールするかとか、相手のニーズの汲み取り方は、前職の経験を活かせていると思います。

5.独自に工夫されていることは何かありますか。

1年経ってやっと塾の特徴をどう出していくかということが少し見えてきました。文科省は2020年に向けての教育改革を掲げ、グローバル社会に対応できる子供の育成を目指していますが、その中で目先が英語に向きがちです。確かに英語はこれまで以上に重要になってくると思いますが、英語を含めすべての教科における力を伸ばしていくために必要なのは、思考の道具である言語、私達にとって母国語の国語を学ぶことであると思っています。学研が用意している教材には読解力・表現力を育てる個別の教材もありますので、それらを積極的に使って特に国語の教育に特に力を入れていきたいと思っています。

英語については用意されている教材以上のことをやりたいとも思っています。外資系の企業での業務経験や海外生活での体験を生かし、その国の文化、歴史なども織り交ぜて、楽しい授業にしていきたいと考えます。また、単語一つ覚えることについても、たとえば自転車は2つという意味のbiと車輪のcycleでできた言葉ですが、同じようにbilingualもbiと舌を意味するlinguaでできているといった,言葉の成り立ちから知ってもらうことなど工夫しながら教えていきたいと思っています。

6.生徒さんを集めるためにやっていることは何ですか。

本部が用意したものに従って、校門前での資料配布、新聞折り込み、ポスティングで生徒さんを集めています。
ただ最近感じているのは、やはりお母さん同士の口コミが効果があるということですね。

7.やりがいを感じるときはどんな時ですか。

やりがいと言えるかどうか分かりませんが、子供たちに渡す教材を用意するのが楽しくなってきました。その日に学習する教材を事前にセットして子供たちに渡すんですが、この子だったらここまでできるだろうとか、こういったやり方がこの子には向いているのではないかといったことが、感覚的に見えるようになってきて、それが楽しくなってきています。

8.逆に課題だと感じていることはありますか。

問題を解けない子供がいた時、なぜ解けないのか、簡単な問題なのにどうしてできないのか、それを汲み取ってあげるのが難しいですね。わからないのは子供たちにとってもストレスですし。子供が心を閉ざしてしまわないように、心を開いて素直に聞いてもらえるような対応、そこが課題だと思っています。

9.最後に将来の目標や展望等を教えてもらえますか。

経営的に考えると家賃等の出費もありますので、もう少し生徒数を増やしたいですね。ただ生徒一人一人を把握しながら教えていきたいので、その辺のバランスを考えながら運営していきたいと思っています。

教育産業は競合も多く厳しい業界ですが、この世田谷は市場としては恵まれていると感じています。子供の数も多いし、教育にはかける出費は惜しまない教育熱心な家庭が多い地域だと思います。一年後はどんな方向性で考えているかわかりませんが、少なくともこの一年で子供達に教えることが楽しくなってきていますので、同じ形でやっていければとの気持ちは持っています。

それと、たまたまですが、この教室を通して知り合ったシニアの方に英語をお教えています。 その英語を教えるための教材は自分でペーパーを作っています。あれこれ考えながら時間をかけて作っている教材ですから、後々はそれらを活かして主婦やシニアを対象とした英語教室を始めたいですね。
これも最初から計画していたことではなく、新しく出会った人から発想していったことなのです。起業はとてもたいへんなことだと思っていたのですが、やり始めるとどんどん展開していくし、またそれに合わせてのアイディアも少しずつ出てくるものだなと感じています。

水越 緑(みずこしみどり)

ノートルダム清心中・高等学校(広島)、東京女子大学卒、教員免許は社会科で取得
大学卒業後は一般企業に就職、財務・資本市場関連の仕事に従事。外資系企業在籍時には、海外オフィスでの研修経験や上司や同僚が外国人という労働環境の中で英語力を培う。TOEIC 850点。